水路トンネル補修・補強工法(パネルライニング工法)
レジンコンクリートパネルによる既設水路補修・補強工法
技術情報登録: |
国土交通省 NETIS(新技術情報提供システム) 登録No.CB-180016-A 一般社団法人 農業土木事業協会発刊 「農業水利施設保全補修ガイドブック」 |
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■工法概要
昨今、高度成長期以降整備された社会インフラが一斉に老朽化しており、長寿命化の需要が増大しています。また、再生エネルギーの活用や脱酸素への対応など、地球環境保全への取り組みも重要な社会的要請であります。こうした時代の流れを受け、水力発電所導水路や農業用排水路など水路構造物の補修・補強による機能回復・設備保全の要請も高まっております。
パネルライニング工法はその要請に応え、既設構造物を取り壊すことなく、水路トンネルや暗渠内面に、レジンコンクリートパネルを特許製法により曲げ加工した曲面パネルを表面被覆材として用いることで、補修が可能で、補強材と組み合わせることで補強も可能な画期的な工法です。
■工法の特徴
①パネルは軽量で人力施工が容易であるので施工スピードも速く、部分補修も可能、かつ耐用年数が長いためライフサイクルコスト面でも安価です。
②表面が平滑で耐摩耗性に優れた、パネルは任意曲率で製作可能のため補修後の断面欠損が小さく、通水断面を確保できます。
③水路トンネルの現地調査及び機能診断の結果に基づき、トンネルの構造の安定性が損なわれていると考えられる区間に対しての、補強対策ができます。
■パネルライニング工法の施工手順(例)
①施工前準備工
空洞注入工(空洞が確認された場合)剥離・クラック補修、湧水処理等後に施工面を高圧洗浄します。
②鋼製支保工運搬・設置工
鋼製支保工を継手鉄筋を用いて組立てます。
③パネル設置工及びパネル目地工
鋼製支保工表面にレジンコンクートパネルを、SUS皿ボルトを用いて固定します.パネル間に目地材を使用してコーキングを行います。
④パネル背面グラウト注入工
グラウトホールよりパネル背面の間隙をグラウトモルタルにて注入充填します。
⑤完成
製品分類 | パネルライニング工法 |
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納入先 | 新潟県 |
形状寸法 | 高さ2.18m(ほろ型) |
用途 | 用排水用 |
製品分類 | パネルライニング工法 |
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納入先 | 群馬県 |
形状寸法 | 高さ1.60m(馬蹄型) |
用途 | 用水用 |
製品分類 | パネルライニング工法 |
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納入先 | 新潟県 |
形状寸法 | 高さ3.30m(ほろ型) |
用途 | 水力発電用 |
製品分類 | パネルライニング工法 |
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納入先 | 茨城県 |
形状寸法 | 高さ1.60m(ほろ型) |
用途 | 水力発電用 |
製品分類 | パネルライニング工法 |
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納入先 | 佐賀県 |
形状寸法 | 幅2.20m (水路トンネル) |
用途 | 河川用 |
製品分類 | パネルライニング工法(表面補修型)施工事例 |
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納入先 | 神奈川県相模原市 |
形状寸法 | 導水路 高さ6.00m(馬蹄形) |
採用目的 | 導水路の経年劣化箇所の補修 |
製品分類 | パネルライニング工法(構造補強型)施工事例 |
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納入先 | 長野県白馬村 |
形状寸法 | 円形(φ2740)水路トンネル |
採用目的 | 民間水力発電所水路トンネルの構造の安定性が損なわれていると考えられる区間に対しての補強対策 |
製品分類 | パネルライニング工法(構造補強型)【レベルⅡ対応耐震補強】施工事例 |
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納入先 | 横浜市 |
形状寸法 | 馬蹄形(高さ1900㎜)水路トンネル |
採用目的 | ずい道の構造の安定性が損なわれていると考えられる区間に対しての構造補強対策 |
製品分類 | パネルライニング工法(構造補強型)施工事例 |
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納入先 | 群馬県 |
形状寸法 | 馬蹄形(高さ2700mm)水路トンネル |
採用目的 | 用水の安定供給と地域防災の補強対策 |
製品分類 | パネルライニング工法(構造補強型)施工事例 |
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納入先 | 新潟県長岡市 |
形状寸法 | 円形(Φ3600mm)隧道 |
採用目的 | 延命化対策の補強対策 |
製品分類 | パネルライニング工法(構造補強型) |
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納入先 | 秋田県 |
形状寸法 | ほろ形(高さ1800mm)水路トンネル |
採用目的 | 機能保全計画に基づく補強対策 |